由布島
由布島(ゆぶじま)は、沖縄県八重山郡竹富町(八重山諸島)に属し、西表島に隣接する
島である。海流によって堆積した砂だけでできた、海抜1.5m、周囲2.15km
の小さな島で、昼間は観光客で賑わうが、島には人がほとんど住んでおらず、戸数は数戸、人口は十数人ほどしかない。
概要
由布島と西表島の間の海は、通常は大人の膝に満たないぐらいの深さしかなく、満潮時でも1m
ほどにしかならない。そのため、由布島と西表島間の観光用の移動手段として水牛車が利用され、島の重要な観光資源になっている。また、潮位が低いときには、通常の自動車や徒歩で渡ることも可能である。島は、掘ると真水が出、さらに掘ると海水が出る。
由布島と水牛
由布島の重要な観光資源となっている水牛車の水牛は、もともと台湾から連れて来られた雄の「大五郎」と雌の「花子」のひとつがいの水牛が繁殖して現在に至ると云われている。島にはその2匹の水牛の名前が刻まれた記念碑が建っており、その家系図をプリントしたタオルがお土産として売られている。また、牛の糞が描かれた「ウン」付き(ウンと運をかけてある)タオルや、水牛の角を加工した置物等の水牛に因んだ土産物も販売されている。
水牛は水牛車を引くために2歳からトレーニングを始め、3歳頃から本格的に車を引っ張るようになる。
飼い主以外の人が水牛を触ることは禁じられてはいるが、非常におとなしく、飼い主の言う事をよく聞くその従順な姿と賢さに驚いたり感動したりする観光客が多い。
台風と西表正治おじい夫婦
かつての由布島は、竹富島や黒島から移り住んできた人々で栄えていた。
島民たちは、自分たちが持っている対岸の西表島の水田まで行き帰りして生活をしていたが、1969年(昭和44年)の台風により島は壊滅的なダメージを受けてしまい、ほとんどの島民は亡くなってしまったか、これをきっかけに西表島などに移り住んでいってしまった。
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